
このサロンで働きたい!と思わせる求人広告の書き方
求人広告を使うにしても、出来るだけ理想に近い人に応募してもらいたいと言うのが本音。その為にも、求人広告でサロンの雰囲気をしっかりと伝えて行く事が重要です。このサロンで働きたい!と思わせる求人広告の作り方を見て行きましょう。
1上手な求人広告の共通点
サロンを開業してから、どのようなスタッフと働いていくのかも経営していく上で大切な事です。求人広告を使って人材を募集する場合、他のサロンの求人情報と一覧で並びます。その中で、魅力的に感じる求人広告を作るにはどのようにしたら良いのでしょうか。上手に自分のサロンをアピール出来ている求人広告には、次のような共通点があるのです。
- 仕事内容がイメージできる
- 労働条件がイメージできる
- サロンの雰囲気が伝わる
- 働きたい!と思えるようなメッセージがある
- 他社にはないアピールポイントがある
求人広告を見るだけで、自分が働いた場合を当てはめて想像できる事が重要です。その為には、偽りなく具体的にサロンの情報を書いていく事で求職者には伝わるのでしょう。
○…オープンしたばかりの隠れ家サロン。アンティーク調のインテリアとアロマの香りで、一人ひとりのお客様を大切にお迎えしています。お客様への丁寧なヒアリングとリンパマッサージの施術をお任せし、接客力も同時に身に付きます。完全予約制のサロンなので、1日の上限が決まっており、施術のペースも掴みやすいです。
×…お客様へのヒアリングと施術をお任せします。
2求人広告に載せる項目とは

- ①キャッチコピー
- メインタイトルの事で、求職者にとって嬉しい待遇やサロンの雰囲気を簡潔に伝える。
- ②サブタイトル
- キャッチコピーに書ききれなかった待遇や補足事項を書いても◎。
- ③写真
- サロンの雰囲気や業務内容が伝わる写真を選ぶのがベスト。サロンに関係のない写真は控えた方が良い。
- ④仕事内容
- 求職者に担当してもらう業務内容を簡潔に伝える。
- ⑤応募資格
- 求める人材の条件を明確に記載する。
- ⑥勤務地
- 実際に勤務するサロンの住所を記載する。
- ⑦勤務時間
- 勤務時間を記載する。シフトにて変動がある場合は、全体の時間を記載しその中で調整する旨を書く。
- ⑧雇用形態
- 正社員やアルバイトなど募集する雇用形態ごとに給与額を記載する。
- ⑨待遇
- 福利厚生や手当など、求職者にとって有益な情報を記載する。
- ⑩休日・休暇
- 休日や休暇の日数や長期休暇、定休日などがあれば記載する。
- ⑪PR文
- サロンのコンセプトや求めている人材像など、自由に記載する。
3応募が集まるキャッチコピーの作り方
求人広告のタイトル部分の「キャッチコピー」は、求職者にとって一番初めに目に入る所です。その分、他の文字より目立つようになっている事が多くアピールの場としてはもってこいです。キャッチコピーで「何を伝えるのか」が大切なのです。
- 他のサロンにはない独自の情報(アピールしたい事、オリジナル商材など)
- 求職者にとって優位な雇用条件(待遇が充実している、連休取得OKなど)
- 求める人材像(未経験OK、ブランクありOK)
- 業種相場より高い給与額(月給30万円~、時給1800円~など)
- サロンの雰囲気(アットホームで隠れ家のようなサロン、スタッフ同士も仲が良いなど)
キャッチコピーには、求職者が応募をしやすいようになるべくハードルを下げて書く事も必要です。「未経験者OK」などと書かれていれば、技術に自信がない人も応募がしやすいですよね!また、他のサロンよりお給料が高い場合には「給与額」を書いてあげても良いでしょう。
4広告に載せる写真の選び方
求人広告では、サロンの雰囲気を写真で伝えられる事もあるので、「どんな写真を載せるか」が最も重要です。細かい文字を読むのが苦手という人も多い中、写真があれば自ずと目がいきます。最初は写真だけを見て、サロンの雰囲気を確認する人もいるのではないでしょうか。写真が求職者の心に残るものであれば、「このサロンの事をもっと詳しく見てみよう!」という心理が働きます。
【良い写真】
- サロンの外観や内装が確認できる写真
- サロンのコンセプトが伝わる写真
- サロンで働くスタッフが確認できる写真
- スタッフが働いている姿がわかる写真
- 作品がわかる写真(ネイルやヘアセットなど)
【悪い写真】
- サロンと全く関係のない写真(建物、モデル)
- 画質が粗くて暗い写真
- スタッフのプライベート感満載の写真
5応募資格は求める人材像を明確に!
求人広告を作成するにあたり、どんな人を採用したいのかをある程度決めておくと良いでしょう。応募が集まる求人広告であるに越した事はありませんが、実際に応募が入った際にも採用の軸がブレずに済むのではないでしょうか。
また、求める人材に向けた内容で作成する事で、採用活動でのミスマッチも減らせるでしょう。
【求める人物像】
- 美容師(スタイリスト)
- すぐに入客できる(仕上げまで対応可能)
- フルタイムで働ける
【求人広告に書くべき事】
- 美容師免許をお持ちの方
- サロンでの実務経験をお持ちの方
- 10:00~22:00の間でシフト制(実働8h)など
関連記事:サロン運用人数の考え方や確定方法
6待遇や休日は最大のアピール場所!
求人広告を掲載しても、読んでもらえないようでは意味がありません。求人サイトには、たくさんの企業の求人広告が並んでいます。同業のサロン情報がwebサイト上で並んでいる中で、いかに「アピール」出来るかが勝負の別れ道なのです。
サロンを開業する際に、働くスタッフにとってメリットとなる待遇を用意しておくのも良いでしょう!当たり前ですが、出来るだけ待遇が良いサロンで働きたいものです。嘘は書いてはいけませんが、アピール出来る事があれば存分に伝えて行きましょう!
【アピールとなる情報例】
- 高収入、前職の給料を保障
- 土日休みOK、日曜定休
- 完全週休二日制、お休み希望考慮
- 社保完備
- 研修制度、海外研修あり
- ノルマなし
- 独立支援制度あり
7求人広告の作成をプロに相談してみる
サロンスタッフを募集したいけど、「求人にも何を書いたら良いのかわからない…」というオーナーや「そもそも、文章を考えるのが苦手!」という人も珍しくありません。それだけでもストレスがかかってしまいますよね。
【行き詰まってしまったら…!】
- 求人広告の作成についてサイトの担当者に相談してみる
- オーナーの強い味方!作成サポートをしてくれる求人サイトもある
サロンの開業準備で忙しかったり、採用活動に時間がかけられなかったりという場合には、このように求人広告の作成サポートをしてくれる企業に頼ってみるのも良いでしょう!求人の内容には、法律に触れるNGワードなど書いてはいけない事も存在するので、このあたりもプロに任せてサロンの良さを上手にアピールして行きましょう。
【求人広告に書いてはいけないNGワード】
- 性別を断定するワード(女性のスタイリスト募集!など)
- 年齢を制限するワード(20代、25歳~35歳など)
- 確約されていない給与額の表記(基本給20万円+目標達成手当5万円なのに、月給25万円と表記するなど)
このように、求人広告では法律が定められている事もあります。少しでも高く給与額を明記しておきたいという気持ちもわかりますが、実際に入職した人が支給される額を書かなければなりません。上記の例であれば、「基本給20万円~(※目標達成手当5万円あり)」という表記にしましょう。
まずは、求人サイトに相談をしてみるだけでも、求人広告についてのお悩みも解決するのかもしれません。
8求人広告掲載までの流れ
求人広告を使ってスタッフを募集していきたい!と思っていても、実際、どんな流れで進んでいくのかがわからないのではないでしょうか。どのぐらいのスケジュール感で動いていくのかを見て、採用活動に役立ててみて下さい。(※求人サイト「美プロ」の場合)
求人サイトへweb問い合わせか電話で相談
検討段階で求人サイトに相談をしてみます。下記のような事を聞かれる可能性が高いので、サロンの情報をまとめておくとスムーズに会話が進みますよ!
- どこのエリアか
- 職種は何か
- いつまでに何人くらい採用したいのか
職種や出店エリアに合わせてアドバイスをもらえ、掲載をするとなれば求人広告の作成サポートを受ける事も可能です。
求人サイトの担当者と打ち合わせ
求人サイトの担当者とサロンやカフェなどで打ち合わせを行います。求人広告にかかる費用のご説明や掲載までのスケジュールの説明を受けていきます。Webの求人広告に掲載する場合、採用をしたら費用が発生する「成功報酬型」と固定の掲載費用を支払う「定額型」が存在します。
求人サイトに掲載すると決めたら契約の手続きを行います。サロンの雇用条件やアピールポイントなど、広告で伝えたい事を担当者と話し合いをしていきます。
求人広告の作成
求人サイトの担当者は、サロンのオーナーから頂いた内容を元に、求人広告の作成をしていきます。もちろん、サロン側で作成することや編集する事も可能!求人広告に載せたい写真もサイト上に載せて、サロンの雰囲気がより伝わりやすくなっていきます。
POINT!!
求人広告は、サロンの写真があるとないとでは大違い!写真でも求職者にたくさんの情報を与えられるので効果的ですよ。
また、この時に写真の準備を前もって行なっておく事で、スムーズに求人広告の作成が進みます。早めに掲載したい場合には、サロン側の協力も必要なのですね!
サロンにて求人広告の確認
求人サイトに掲載する前に、出来上がった求人広告を確認します。求人サイト側で作成した場合には、サロンの意向がしっかりと反映されているか確認しておきましょう。
校了となれば、求人サイトの担当者に掲載準備を進めてもらいます。
求人サイトに掲載!
掲載する広告数にもよりますが、ここまでで約1~2週間!計画的に、採用活動の準備を進めていきましょう。
また、掲載をしてからも応募状況に合わせて原稿の修正やアレンジを行うのも一つの手段。求職者の目に止まるような求人広告にするには、写真を変えてみたりキャッチコピーを変えてみたりと工夫が必要となる場合もあります。参考に、求人サイト「美プロ」で掲載されている求人広告を見てみてくださいね!