業務委託と開業、どちらを選ぶか

業務委託と開業、どちらを選ぶか

「独立をしたい!」と決めた時に、業務委託として働くか、自分のお店を新しく開業するか、どちらにしたら良いのかを悩む方も多くいるはず。それぞれの特徴を知って、自分がこれからどちらの道に進みたいのかを決めましょう。

1業務委託とは

サロンや企業に雇用されて働くのではなく、個人事業主としてサロンと対等な関係にある働き方。別名、フリーランスとも呼ばれています。

仕事内容
サロンが集客したお客様に対して施術を行う
勤務時間
自由出勤制のため、週〇時間以上などの縛りはなし
給与形態
完全歩合制が多数。「施術料金の〇%」と決められた還元率が支払われる
確定申告
自分で行う必要がある。青色申告・白色申告の選択が可能
加入保険
国民健康保険に自分で加入する必要があり、雇用保険は対象外

 

自由な時間で働きたいから独立したい!という方は、業務委託の働き方が合っているかもしれませんね。

2業務委託として働くためには

Check

  • 開業届(※)を提出する
  • フリーランスとして働くためには、開業届を提出しておくと良いでしょう。青色申告をすることができるようになるので節税対策になりますし、小規模企業共済制度という退職金制度を受けられることも。

  • 国民保険に加入をする
  • 企業に所属をしないため、医療費一部負担のための国民健康保険への加入は、自分自身で行う必要があります。加入の手続きは、居住しているエリアの市役所で行うことができます。

  • 国民年金に加入をする
  • 20歳以上ならば、全員が国民年金に加入する必要があります。前職を退職してから14日以内に、居住しているエリアの市役所にて行うようにしましょう。

※開業届:以下のように記入をして、エリアを管轄している税務署に提出をします。

 
個人事業の開業・廃業等届出書の一部分抜粋

Check

  • 仕事内容や報酬額(還元率)、支払い方法の決定
  • サロンとの契約をする場合、事前に仕事内容や支払い方法を書面で決めておく必要があります。サロン側から提示される条件に対し、問題が無ければそのまま契約へ。要望がある場合は交渉を行いましょう。

  • 業務委託契約の締結
  • 契約条件の合意後、業務委託契約書(※)の作成をします。契約期間や委託料の他、個人情報取り扱いや損害賠償などについて記載された書類に対し、委託する側のサロンとされる側の労働者双方のサインと押印をして契約を締結します。

    契約締結が完了したら、そこから契約内容に基づいて勤務を開始することができます。

※業務委託契約書

業務委託契約書とは、業務委託契約における「契約の目的」「業務の内容」「契約期間」「報酬と支払い方法」「禁止事項」等を記載して、契約が終了した後も10年間は委託元で保管をしておくべき書類のこと。

3独立・開業とは

業務委託と決定的に違う点は、自分のお店を持っているということ。そのため、開業するまでには開業資金として数100万円~1000万円程度が必要になります。

開業資金+ランニングコストがかかる分、自分好みのお店を1からつくることができ、そこでたくさんのお客様をお迎えすることができます。

 

仕事内容
自ら集客を行い、来店されたお客様に施術を行う
勤務時間
自ら決定できる。変形労働制の採用も可能
給与形態
固定給が基本。売り上げ状況によっては前後することも
確定申告
スタッフの分も含めて事業主が行う。青色申告・白色申告の選択が可能
加入保険
正規雇用の社員は、全員が社会保険への加入必須。労働者が自分1人の場合は、国民健康保険に加入

 

多少のリスクは伴いつつも責任のある仕事がしたい、という場合には開業をするのが良いでしょう。

4開業をするためには

1コンセプト決定
2事業計画の作成
3事業計画の作成
4物件契約
5開業資金調達
6美容所登録 
※美容師免許を要する場合のみ
7内装工事と必要商材の購入
8スタッフ採用
9開業日の告知
10営業開始

開業をする場合、このような流れで進めていく必要があります。コンセプトの決定から実際の開業までは、短くても半年程度を見ておきましょう。

5それぞれのメリットとデメリット

業務委託

業務委託のメリット

・勤務時間や日数を自分で決められる

・実力次第で高い収入が望める

・人間関係のわずらわしさが少ない

業務委託のデメリット

・自分で確定申告をする必要がある

・自分で保険に加入する必要がある

・毎月の給料が安定しない

サロン開業

開業のメリット

・自分好みのお店にできる

・休日が取りやすくなる

・軌道に乗れば、どんどん収入が増える

開業のデメリット

・責任が格別に重くなる

・経営が悪化すると収入がーになることも

・開業費用やランニングコストがかかる

「自分がなぜ独立をしたいのか」という理由をしっかりと決めた上で、それぞれのメリット・デメリットと照らし合わせる必要があります。